今日は真面目な話。
明日は姉の59回目の誕生日。姉が生きていたら、来年は赤いちゃんちゃんこをプレゼントして、兄と一緒に還暦パーティーを開くはずだった。
それが、コロナ1年目にガンを再発。姉はバランスよく栄養をとっていたし、毎日ラジオ体操もしていた。体格も標準。大したことなく寛解できるだろうと信じていた。
ところが、半年後に逝ってしまった。コロナ禍で思う様に見舞いに行けなかった。「治療が出来ない」と医師に言われてから、やっと見舞いの許可が出て、すぐ病院へ行った。
姉の病室に入って、何て言葉をかけたら良いのか悩む前に、「もう長いこと生きられないなんて、何のために生まれてきたんだろう」「たいして面白くもない人生じゃない」と姉が吐き捨てるように言った。
病院からの帰り、「あのまま最期を迎えさせたくない」と必死に考えた。いま思い出しても電車を間違えなかったのが不思議。そして、あの時の私、頑張った。姉がギター曲が大好きだったことを思い出し、ネットで調べて、翌日また病院へ。
受付係さんにお願いしまくって、病室にダッシュ。姉のスマホにイヤホンさして、ギター曲を聴かせた。とたんに姉の表情が生き生きとしてきて、ギタリストの話を熱く語りはじめた。思わず姉の旦那さんに連絡。
その後、2回ほど見舞いに行ったけど、姉の表情は穏やかだった。音楽の力ってすごいって、つくづく思ったよ。