先月買い込んだ本たちと戯れる日々。ドストエフスキーは文献として買ったんだけど、やっぱりロシア文学好きだわぁ。
ロシアに行ったことないけどね、本を読んでいると、今にも雪が降ってきそうな、厚ぼったくて薄暗い雲が頭上に広がっているように感じる。
今読み進めてる『二重人格』もそう。思わずヒーターをつけたくなるくらい、凍てつく冬を想起させるのよ。
原題は主人公の名前『ゴリャートキン』で、この名前をドイツ語にすると『ドッペルゲンガー』だそう。
同時に読んでいる北方謙三の作品も面白い。こちらは文献からの現実逃避用に購入したの。むかしの職場にファンがいたから、ずいぶん前から北方謙三は気になっていたんだ。
それに『音もだち』の中に愛読者がいるとわかって、「これは読まねば」って気持ちになったのね。「ネットで買いました」ってSNSにアップしたら、さらに別の『音もだち』が反応してくれて。
音楽とか、本とか、映画とかを通して、人を理解するってことも出来るんじゃないかなぁ。そうだと嬉しいなって思うんだ、私。
購入した中で1番古い『逃がれの街』から手をつけたんだけど、冒頭に聖書のヨシュア記が引用されてるの。
洋書なら、聖書とか、神話の引用から物語がはじまるのは珍しくないけど、国文でもよくあることなのかしら?
書かれたのは1980年代。その頃のことを思い出しながらページを繰っていくのは、タイムスリップでもしたよう。
馴染みのある地名も出てくるから、なおさら惹き込まれる感じかな。
どちらの話も、今後の展開が楽しみ!眼を労りながら、ゆっくり本の世界に浸りましょ。